赤ちゃんのおなかの具合をチェック

赤ちゃんの体調を知る「便」

言葉が話せない赤ちゃんの体調不良は、見逃しやすいものです。
特に初めての子育てだと分からないことも多く、不安になりますよね。

赤ちゃんの体調の変化や不調をできるだけ早く見つけるために、気をつけて見ておきたいのが便の状態です。
腸内環境の変化や赤ちゃんの体調不良は、便によってよくわかります。
早めに変化に気付き早期対処することがとても大切なので、普段からしっかりと便の様子を観察し、変化があった時の対処法を知っておきましょう。

中でも特に注意したいのは、便秘と下痢です。

お腹がパンパン!「赤ちゃんの便秘」

排便が週に3日以下、もしくは排便時に苦しそうにしている様子であれば、便秘を抱えているかもしれません。
ひどい便秘やお腹の張りは、赤ちゃんにとってもつらい症状です。

腸内フローラが乱れていたり、ガスがお腹にたまっている可能性もあります。
1日1回、もしくは3日に1回以上のスムーズな排便リズムを身につけることができれば、赤ちゃんの体調もグンと良くなります。

お腹にガスがたまっている様子の時は、綿棒を使って浣腸しましょう。
これによって腸の動きが促進されるので、ガスが出やすくなります。

便が硬いことが原因と考えられる時には、水分不足かもしれません。
母乳だと飲んだ量を計測できない方が多いので、水分不足に気づかないこともあります。
哺乳瓶で量を量って与えたり、授乳前後に体重をはかることで、水分不足になっていないかチェックしましょう。

脱水症状に要注意「赤ちゃんの下痢」

赤ちゃんの便は、基本的に大人よりも柔らかめです。
それでも、いつもよりなんだか水っぽい!便の回数が急に増えた!という場合には、下痢の可能性を考えましょう。
赤ちゃんは体が小さく全体の水分量も少ないため、下痢を起こしてしまうと脱水症状を引き起こす可能性が非常に高く危険です。

排便の回数があまりにも多い場合や嘔吐を併発している時、発熱がある時などは早めに医療機関を受診することが勧められています。
また、食欲がなく水分が取れないという場合にも病気の際の可能性があるため、注意して様子を見ましょう。

肌のトラブルを避けるために、下痢になってしまったら、いつもよりもこまめにオムツを交換してあげましょう。
おしりふきで拭き取るだけではなく、シャワーでおしりを洗ってしっかりと乾燥させることも大切です。
ウイルスによって下痢を引き起こしていることもあるため、おむつを変えた後は手洗いや周辺の消毒を徹底し、家族へのニ次感染を予防しましょう。

脱水症状と予防するためには、ベビー専用のイオン飲料などを与えましょう。
ミルクや湯冷ましなら飲むのを嫌がらないという場合には、それで問題ありません。

飲むのを嫌がってしまうという場合には、1回あたり少量ずつ、回数を増やして与えてあげましょう。