上履きのメリット、デメリットとは
日本の多くの学校では、上履きに履き替えて校内へ入るような指導を行っています。
外の汚れを中に持って入らないためとか、衛生面を考えてといった理由で決められたようですが、上履きの靴は子どもの足のことを考えるとあまり良いものとは言えません。
ちょうど成長期にあたる時期に正しい「足育」をしたいところなのですが、小学校で上履きを履くようになった子どもに対し、大人はどう対応すれば良いのでしょう。
まず、上履きのメリットとデメリットを見てみましょう。
メリットは外の汚れを室内に持って入らないことが一番でしょう。
そして上履きは比較的安価です。
そのため買い替えも容易にできますし、子ども全員が同じものを履くので、「あの子はいい靴を履いている」とか「あの子はずっと同じ靴を履いている」などというような経済格差があらわれることがありません。
また、汚れたらジャブジャブ洗えるというのもメリットになるでしょう。
一方デメリットは、子どもが一人で履きやすくするために履き口が広く、柔らかくなっているので子どもの足が支えられないのが一番のデメリットです。
また、上履きはすべて同じなので子どもの足の形に合ったものが選べません。
中にはスリッパタイプの上履きを導入している学校もあり、これだとすり足になって正しい歩き方ができないといったデメリットがあります。
上履きを履くようになったらここに注意
きちんと上履きの形に足がフィットすれば良いですが、足の形は子どもによって違います。
幅が狭い子もいれば幅広の子もいます。
足の幅が上履きとフィットしないと、足の形が変わってくる可能性があります。
足に合わない靴を履いているとすり足になることもあり、足の力をつけることが大切になります。
学校にいる間は上履きを履くのは仕方がないので、学校の行き帰りや普段家で履くものは足に合ったものを選ぶようにします。
そして正しく履いた靴でよく歩き、スポーツをすることもおすすめします。
家では足の指の体操をするなどして足の形が変形してしまわないように心がけましょう。
足の指の体操は、足の指でじゃんけんをします。
グー、チョキ、パーを足の指で作ってみましょう。
親子でやってみると良いでしょう。
小さいときの足育はとても大切です。
親が気を配り、できるだけ家庭で足育のことを考えてあげるようにしましょう。
小学校の間は足に正しくフィットした靴でできるだけ歩かせたり、スポーツをさせることが足育になります。
成長してすぐに履けなくなるからと大きめの靴を買って履かせることがありますが、足育のためにはそれはあまり良くないことなのです。
足の形が変形すると、正しい歩き方ができなくなるので注意が必要です。