おねしょは叱らないことが大切
昼間は自分でトイレにいっておしっこができるのに、夜になるとおねしょをしてしまう、もうすぐ小学校なのにおねしょが治らないと悩んでいる親御さんは多いです。
おねしょが続くと布団干しや洗濯物も増え、イライラしてつい叱ってしまったと反省しているお父さん、お母さんもいることでしょう。
おねしょと昼間のおむつはずれは全く別のもので、昼間のおむつがはずれているからおねしょもしないということはありません。
子どもがおねしょするのは、抗利尿ホルモンが成長している途中だからです。
抗利尿ホルモンというのは、夜寝ている間はおしっこを抑える働きがあるものです。
子どもが小さい時はこの抗利尿ホルモンが未熟であるため、夜でもおしっこがたくさん作られてしまい、膀胱から溢れ、おねしょになるのです。
ホルモンの分泌が順調になれば、寝てからおねしょまでの時間が長く空いたり、尿の量が少なくなってきます。
子どもはおねしょをしようと思ってしたわけではありませんし、また頑張りが足りないからおねしょをしてしまったというわけでもありません。
子どもは子どもで「またおねしょをしてしまった」と傷ついているので、ここで叱ってしまうとプレッシャーをかけることになり、良いことはありません。
「あら、またやっちゃったかぁ~」と笑って大らかにいてあげると子どもも安心します。
生活習慣、眠りのリズムを整えよう
おねしょをしないようにと夜中に寝入っている子どもを起こしてトイレに連れて行っていませんか。
おねしょをして欲しくない、治って欲しいと願ってのことですが、この方法は正しくありません。
夜にぐっすり寝ている時に抗利尿ホルモンは盛んに分泌されます。
寝ているのを無理に起こすと抗利尿ホルモンの分泌に影響が出ますので止めた方が良いのです。
夜にぐっすり眠ってもらうためには、三食きちんと食べる、昼間は元気に遊ぶ、寝る直前にスマホやテレビを見せないなど、規則正しい生活習慣を身につけさせます。
また夕方以降は大量の水分摂取は控えるようにします。
夕方以降にたくさん水分を摂ると、夜間尿量の増加になります。
午前中はたっぷり水分を摂り、夕食までに300mlから500ml、夕食後から寝るまでには200ml以内にすると良いでしょう。
また、体が冷えたりするのも良くありません。
就寝前にお風呂に入って温まるとか、夏場なら冷房の設定温度に気をつけるなどして、冷えておしっこに行きたくなるようなことがないようにしましょう。
小さい時のおねしょは治りますから、焦らず見守るようにしましょう。
もしも小学校に上がる直前でもおねしょの尿量が多いとか、毎晩おねしょをする、便も一緒に出てしまうなどの時は小児科に相談することをおすすめします。