成長を祈念する行事:お宮参り

お宮参りの目的など

赤ちゃんが無事に生まれたことを報告するのは、何も家族や親族、友人のみではありません。

昔からの習わしでは、お宮参りという形で氏神様に報告することも大事です。
なぜこのようなことをするのかというと、お宮参りを通じて、「今後の成長を氏神様に祈念するため」です。

つまりお宮参りは、単なる報告ではなく、祈念も含めてお宮参りをするという意味になります。
氏神様の補足となりますが、「産土神(うぶすながみ)」、「鎮守神」は、両方とも氏神様のことです。

つまり、「お宮参りで産土神に祈念する」というのも、対応していることはお宮参りは変わらないのです。

知っておいたほうが良いことは多い

お宮参りのマナーとなりますが、お宮参りで知っておきたい内容として、「参拝は家の近くの神社」が一般的です。

こちらは一般論なので、お宮参りのために遠方の神社を選択する人もいます。
マナー違反のように感じるかもしれませんが、崇敬しているのであれば問題ありません。

お宮参りの時期についてですが、お宮参りは「男の子であれば生後31日、もしくは30日」が良いとされています。
「女の子であれば生後33日、もしくは31日」が、お宮参りのタイミングとしては良いでしょう。

補足となりますが、お宮参りの時期は定まっているわけではありません。
地域によってお宮参りの時期が違っているため、正確な時期を知りたいのであれば、伝統を重んじる両親、知人などに確認したほうが良いです。

また、お宮参りの時期をずらしたとしても、実は、それほど大きな問題にはなりません。
実際に出産後の女性は体調が良くないため、赤ちゃんの健康も考慮して、お宮参りの時期を考え直すケースは多いのです。

特に真夏、真冬に関しては、お宮参りの時期をこだわらないほうが良いかもしれません。
今では真夏に猛暑日が続くことも多く、真冬についても、積雪のため移動が困難というケースもあります。
身の安全も考慮に入れて、お宮参りの時期を決めるようにしましょう。

お宮参りの相場についてですが、玉串料もしくは初穂料と呼ばれるものの相場は5000~10000円ほどとされています。
のし袋や白い封筒にあらかじめお金を入れて神社に渡す形になります。
その他に発生する費用としては、移動費、滞在費なども加算されるでしょう。

ちなみに、お宮参りは予約も可能となっています。
今では外国人も、良く神社を利用するようになっていますので、何も知らずにお宮参りを計画すると、当日は人混みが多くて疲れることもあります。
そんな失敗を犯さないために、お宮参りの前に相談をしておくことも大事です。
遠方の方であっても電話やメールで、丁寧に相談に乗ってくれるケースが多いです。