生活習慣作りも大切

子どもの発達段階ごとの特徴を知ろう

親は、子どもが生まれたら元気にすくすく育って欲しいと願うものです。
そして子どもが大きくなってくるにつれて、知育のことも気になります。
知育というと知育玩具などを買って、それを与えれば良いだろうと考えがちですが、いきなり知育玩具を与えるよりも、子どもの発達段階ごとの特徴を知り、それに合った生活習慣作りをしていくことが大切です。

乳児の頃は急激な環境の変化(お義母さんのお腹から生まれてきた世界)に一生懸命対応しようとし、著しい心身の発達がみられます。
視覚や聴覚、嗅覚はとても敏感で、泣いたり笑ったり表情をコロコロ変えたり、喃語(あーうー、ばぶばぶなど)で自分の欲求を表わします。
そして周囲の大人たちとの継続的な関わりによって愛着が深まり、情緒が安定します。

この頃はスキンシップが大事と言われ、このことが子どもの信頼感へとつながります。
幼児期になると自分の足で歩くことができるので行動範囲が広くなり、身近な人、物、自然などと関わりが深まります。
興味や関心の対象が広がり、社会性も身についてくるでしょう。

そして食事やトイレ、睡眠といった基本的な生活習慣を身につけます。
子ども同士でも遊ぶようになり、想像力を育み、相手の気持ちになって考えてみたり、時々葛藤を覚えたりしながら社会性を身につけていくようになります。

子どもの年齢ごとの生活習慣作り

赤ちゃんが生まれた時からすぐに行いたいのが、五感の刺激と言葉がけ、そして暮らしの中にあるオノマトペを意識することです。
おむつを替える時にベビーマッサージを行うとか、お世話をする時には必ず「おむつ替えようか」とか「ミルク飲もうね」「お風呂、気持ちいいね」といった声を掛けるように心がけます。

外に行けば「風が強いね」とか「信号」や「きれいな花」など、子どもに見えるものや聞こえるものを実況しながら歩きます。
朝目覚めれば「おはよう」、寝る時は「おやすみ」、ごはんの時は「いただきます」「ごちそうさま」と声掛けすると、1歳になる前くらいにそれらしい喃語を話すようになります。

そして赤ちゃんから幼児期への生活習慣作りのポイントは、子どもの興味のあるものや何がしたいのか、何が嫌なのかをよく観察してあげることです。
子どもが何に興味があるかがわかったら、子どもの気持ちに寄り添い、説明をしてあげると共に子どもが自分でできるようにフォローしてあげましょう。
最初はフォローしていても、すぐにできるようになります。
できたらたくさんほめてあげることが大切です。

そして食育も大切です。
最初は手づかみ食べ、スプーン、フォーク、箸へとステップアップしていきましょう。
成長と共に社会性が身につくよう、子どもの気持ちに寄り添いながらルールを教えていくようにしましょう。