子供に悪影響を及ぼす食生活とは

孤食

最近は、両親が共働きであり、夕食の時間になっても家には子供一人であり、両親の帰宅が遅くなるような家庭もあります。
そんな家庭では、予め親が夕食を作って子供に食べさせる、または弁当などを用意して食べさせる家庭もあり、いつも子供の夕食は一人というところもあります。

子供にとっては食事の時間は家族団らんの時間であり、一人で食べるということは「孤食(こしょく)」とも呼ばれており、子供の成長には悪影響を与えます。
単にご飯を食べるだけでなく、母親や父親とのコミュニケーションの時間でもあり、子供が1日何をしたか知る時間でもあります。

家族と食べて団らんすることは、子供の心の安定にもなり、食べることが子供は好きになります。
しかし一人で食べれば当然寂しく、良い影響を与えることはありません。
出来るだけ母親や父親は、子供と一緒に食事をする時間を設けて、出来るだけ家族みんなで食事はするべきです。

子どもに悪影響を与える食習慣

・一人で食事をする

ライフスタイルの変化によって、子供が一人で食事するということが増えています。
特に朝食となると「孤食」という一人で食事をする子供が多く、これは親が子供が食べているものを把握しにくくなり、また子供の好き嫌いも増やしやすく、発育に必要な栄養が不足している場合もあります。

一緒に親が食べないので、マナーを教えることも出来ません。
特に小さい頃から一人で食事をしている子供は、協調性や社会性が欠けている場合が多いのです。

・食べる量を少なくする

朝食を食べない、ダイエットのために少なくする、などのことであり、必要な栄養が足りなくなる可能性があり、成長期の子供にとっては良くありません。

・好きな物ばかり食べる

自分の食べたいものだけ選んで食べるのは、好き嫌いを増やし、わがままの原因にもなります。
また栄養が偏るので、健康にも良くありません。
これは子供が一人で食事をするときばかりでなく、家族で食事をしていてもえり好みする子供もいます。

・米を食べない

パンやスパゲティなど、小麦粉中心の食品ばかり食べて、お米を食べない子供です。
粉の食品は柔らかく噛む力を弱らせ、カロリーが高く太りやすくします。
また最近では小麦粉は、品種改良の小麦と、昔ながらの古代小麦があり、品種改良品はアレルギーを引き起こす原因ともなり、摂取すべきでないとも言われています。

・同じ物ばかり食べる

同じ決まった物しか食べない子供であり、これもやはり栄養に偏りが出ます。
また肥満や生活習慣病の原因ともなり、同じものばかり食べると、単純な味になれて味覚障害になる可能性もあります。

・味の濃い物ばかり食べる

塩分や糖分の多い食品ばかり食べる子供です。
味が濃い物ばかり食べると塩分や糖分の摂り過ぎとなり、肥満や生活習慣病の原因となり、味覚障害にもなりやすいです。

子供に朝ごはんをしっかり食べさせるには

朝ご飯が学力に関係する

朝は子供は眠くて食欲が出ず、なかなか起きずにいて、起きてもご飯をあまり食べないというような家庭もあるかもしれません。
子供にとっても、子供でなくても人間誰でも、朝起きるとその後は夜まで1日活動をしますので、朝ご飯は1日をスタートさせる活力となります。
やはり朝ご飯を食べないと、そのまま空腹の状態となり、昼間まで活動を行ないますので、体にはあまり良くありません。

また朝ご飯を食べることで、人間の体は目覚めて、これから活動を開始しようと準備するので、やはり朝ご飯を抜くのは良くないです。
さらに朝ご飯を食べずに、空腹のまま昼ご飯を食べると、昼ご飯の栄養を十分に体に取り込もうとして、太りやすい体質にもなってしまいます。

学力調査を行なった結果としても、朝ご飯を食べている子供は、正解率が高いという結果も出ています。
朝食を食べていない子供の多くは、朝の体調が悪いと答えており、イライラしやすいという傾向もあります。
朝ご飯を食べると、心身の状態が安定しますので、そのまま学校に行くと授業にも集中しやすいのです。

朝ご飯を食べやすくする

・食べやすい食材を朝ご飯にする

まず朝ご飯を子供が食べるようにするには、食べやすい食材の食事にして、食べにくい食材は避けるべきです。

・レタスなどペラペラしたもの
・トマトなど口に残りやすいもの
・えびやイカなど硬いもの
・きのこやこんにゃくなど弾力のあるもの

このような食材は、子供にとって食べにくいと感じることもあるようです。
これらの食材を避けて朝食を作ると良いかもしれません。
子供によっても和食と洋食どちらが好きかという傾向もあるので、朝はパンにするかご飯にするか決めると良いです。
小さい子供だと歯が生えそろっていないので、食事もしにくいということもあります。

パンにするならフランスパンなどは避けて、柔らかいパンを小さめに切って与える、ご飯ならおにぎりにして食べやすくする、など子供でも食べやすいように工夫すると良いです。
特に子供は大人ほど口が大きくないので、食材は小さくして食べやすくしてあげると良いです。

・早寝早起きをする

時間がない中で朝ご飯を食べるのは大変なので、子供は是非とも早起きをして時間あるゆっくりした中で食事をした方が良いです。
このためには夜も早めに寝るべきであり、早寝早起きを心がけましょう。
ただ頭では理解していてもなかなか行動できないという場合もあるでしょう

寝る前に本を1冊読んでから眠るなど行動のリズムを作る、寝る時間が近くなったらテレビを消すなど環境を整える、などのことを行なうと子供も眠りやすくなります。
特に眠る前の行動を決めておくと言うのは、早寝するのに大変役立ちます。

他の子供と比べない子育てとは

個性を見つめる

兄弟のいるような家庭だと、ついつい親は意識していなくても、子供同士を比べてしまうのはよくあることです。
お姉ちゃんのときは・・・、お兄ちゃんのときは・・・、などというように比べることもあります。
また一人っ子の家庭でも、他の子供と比べるようなことも多々あります。
あの子は大きな声で話しているのにお前は声が小さい、などというように比べます。

比べると子供自身は傷つくことが多く、比べられるとたとえばお姉ちゃんのようにしっかりしよう、と考えるのではなく、お姉ちゃんばかり褒められている、自分はダメだ、などと考えるようになります。

こうした気持ちにさせないためにも、~ちゃんはしっかりしているのに、と比べるのではなく、今は~しようね、などというようにするべき事を具体的に語りかけるべきです。
比べるのは親もその子供に、そのようになって欲しいと願っているからでしょうが、上を見るときりがありません。
あの子は上手くできているのにお前は出来ていない、と比べると、逆に子供は「違うあの子は出来ていないから自分も良いのか」などと考えるかもしれません。

その子の個性を伸ばすことを考える

上の子供が出来ていることを下の子供は出来ないこともあるかもしれません。
しかし逆に上の子供が出来ていないことを下の子供が出来る場合もあるでしょう。
兄弟などでもそれぞれ個性があり、一人一人に人格がありますので、それぞれの良さを見つけて、その個性を伸ばしていくようにすべきです。

兄弟がいるような家庭では、もちろんそれぞれの子供が兄や弟を意識し、競争するような場面もあり、自主性などを育てるのにはとても役立ちます。
しかし、そこに親が割りいって比べてしまうと、とたんに子供は親から差別されたと感じてしまうのです。

比べると叱る回数も増える

他の子供が親が気になってくると、その子供の行動で何故出来ないの?という気持ちが自然と芽生え増えてしまいます。
そうなると、何かにつけて何故出来ないの?となり、叱る回数も増えて親のストレスも増えるばかりです。

もちろん、子供にもやるべき事は行なわせないとならず、時には叱らないといけません。
しかし他人と比べて基準をそこに持っていくのと、子供自身の行動を見て基準を付けるのは別になります。
子供自身が才能などを伸ばせるようにすべきであり、個性や才能は子供の内側にあるので、他人と比べるのは間違いです。

あまりにも親が他と比べるようになって子供にしつこく言うと、そのうち子供は親と口も聞かなくなるかもしれず、親から離れていってしまう可能性もあるのです。
他人と比べると才能が伸びず、逆に才能を潰すことにもなってしまいます。

子供の迷子、予防策と対処法

どんな場所でも油断大敵

気温が高くなってくると、子供も外に出る時間が長くなり、親と買い物やレジャーに行くようなことも多くなります。
子供はどこに行っても落ち着きがなく、珍しい物や興味のある物を見つけると、その方向に一心に向かい、親のことなど考えません。

子供はそのまま親とはぐれてしまうと、どうしたらよいかわからず泣きながらオロオロするということもあります。
少しの間子供が迷子になったとしても、探すと1時間以上も見つからないということもあります。

これは日本なので迷子になっても子供は見つかる確率は高いですが、海外になると一度迷子になると見つからないと覚悟しておくべき、だとも言われております。
アメリカでは年間で二十歳未満の子供の失踪は50万人以上と言われています。

迷子になったときの対応を子供に教える

まずは子供に迷子になったときはどうするのか?誰に助けを求めるのか?ということを教えましょう。
子供に聞いてみて、「通りがかった人に助けを求める」「泣いて誰かが気づいてもらうまで待つ」などと答えてはとても不安です。

もしも通りがかった人がそのときは子供の面倒を見ても、数時間連れ回したり、最悪の場合はそのままどこかに連れて行くことも考えられます。
お店があればコンビニやお店に入って、店員さんなどに助けを求めるなどするように教えましょう。
今なら24時間営業のコンビニはどこにでもあるので、一番良い方法かもしれません。

・迷子札を持たせる

迷子のときのために、日頃から子供が被っている帽子や、持っているカバンに名前を書くのは、連れ去ったりする犯罪に繋がりやすいので、行なうべき対策ではありません。
このようなことを行なうと、不審者から声をかけられやすくなってしまいます。

そこで普段から迷子札を用意し、そこに名前と連絡先を記載し、鞄などに入れて子供に持たせましょう。
普段から外に出して誰にでも見せる必要はないので、いざと言うときには活用するように子供に教えるのです。
もしも迷子になって、不審者に連れ去られそうになるのを防ぐために、防犯ブザーを持たせても良いです。

リードで繋ぐ

最近はペット用のみならず子供用のリードも販売され、日本でも普及してきています。
子供と外出するときは、このようなリードで繋げて一緒にどこかに連れて行くのも良いかもしれません。
人間の心理としては、他人から見るとペットのように扱って嫌だという方もいます。

しかし、迷子になって不審者に連れ去られることを考えるよりは、よっぽど良いかと思われます。
また子供が2人3人といるような場合や、母親と父親で交互に面倒を見るときなど、子供の扱いが慣れていない父親がどこかに連れて行ってあげるときなど、利用すると良いかもしれません。

子供の「イヤイヤ期」上手く乗り越えるには

子供の自我を育てる大事な時期

子供のイヤイヤ期は反抗期となり、親にとっては聞き分けなく苦労する時期です。
この時期になると、うまくごまかしていたことが通用しなくなったり、大声を出したり、足をばたばたさせたりと、とにかく反抗します。
家の中のみならず、外に行っても同じ行動をしますので、周囲の目も親は気になるでしょう。

しかし子供にとっては、反抗期は自分を形成する大切な時期であり、自分の考えと欲求を、癇癪など起こして表現し、自由に主張できるようになる大切な時期です。
つまりは子供は成長している証拠でもあるのです。

そうは言っても、いくら成長の証でも、好き勝手にさせるわけにはいきません。
自由に反抗したとしても、だめな物はだめと教えないとならず、好き勝ってさせれば我が儘になり、子供が成長してから苦労するのは確かです。
親も子供も戦わなければならない時期であり、苦労する時期の1つでしょう。

親がダメというと、子供はやりたいことを出来なくなり、葛藤も発生します。
特に怒りを頻繁に持つような子供は、イヤイヤをする回数が増え、親は反抗と思うので辛くなることも多くなり、親子間の葛藤も出てきます。

イヤイヤ期を乗り切る言葉

心理的に子供がイヤイヤをする時に、上手く乗り切る言葉があります。
即効性はありませんが、繰り返すことで有効的に働き、少しは親の葛藤や怒りも収まるはずです。

・図星を言う
癇癪している子供の気持ちを言葉にして言ってあげると、子供は自分の気持ちが伝わったと実感します。
そして葛藤に気づき、怒りが収まりやすくなります。

・2つ先の予定を言う
これをやったらこうするからね、という感じで予め次にやりそうなことを言い、さらにそれを行なったらこうすると言うのです。
子供の心を落ち着きやすくして、日常的に続けると予測が立てやすく、落ち着いて親も対応しやすくなります。

・しようと言う
ダメという代わりにしようと言うのです。
走ってはダメよりもゆっくり歩こうと言い、子供はこの方が理解しやすいです。
癇癪を起こしている原因よりも、魅力的な提案をすることも効果的です。

・カウントダウンする
すぐにダメだ、やめろ、というのではなく「あと3回だからね」などと回数を言うのです。
気持ちの切り替えが難しい子供にも有効です。

・肯定の言葉を言う
いつも出来ていることでも「今日は出来たね」と褒めたり、「またやろうね」と声かけすることも重要です。
大人が上手く褒めることで、子供も理解されていると実感し、心が落ち着きやすくなります。

・実況中継する
今子供がしていることを、実況中継してみましょう。
言葉を言動として表現すると、言動を言葉にする方法を子供も覚えて癇癪を起こしにくくなります。

ただ親がイライラしていると、冷静になれないことも多いので、出来れば周囲の助けも借りながら対応した方が上手くいきます。

ひとりっ子を育てる時のアドバイス

過保護にならない

一人っ子の子供を持っている親としては、宝物のように可愛く、まさしく目に入れても痛くないような状況の場合が多いです。
イメージとして、親が依存または子に依存したり、一人の世界に引きこもりやすいなどというネガティブなイメージを持つかもしれません。

ただ一人っ子だとしても、そのようなデータも実証もなく、必ずしもそうだとは言えません。
しかしどうしても一人っ子だと、家族全員の関心が向いてしまします。
あまり父親は子育てに参加しないことも多いですが、両親と祖父母と暮らすような家庭では、母親からも愛情を受けて世話を受け、祖母も可愛がる、さらには祖父も可愛がるというような場合もあります。

大切に育てようとする反面かもしれませんが、これでは子供が自立できず、成長しても一人で何も出来ないような大人に育っていく可能性もあります。
特に高校や大学卒業後に、一気に社会に出ると家庭と社会の違いに、衝撃を受けるような子供までいます。

・行動を見守る

一人っ子の子供を育てるにしても、重要なのは子供が何かする時に手伝うのではなく、それを見守るということです。
失敗しないように手助けするのではなく、失敗してもよいので、そこから学ばせるようにします。
そうすることによって、子供は何事も一人で行なおうとし、失敗してもくじけず前に進むようになります。

また、失敗してもくどくどと説教をするようなことはせず、叱るのは大切ですが、極端にならないようにしましょう。
さらには母親にしても祖母にしても、子供の行動をすべて把握して見ていたいというような親もいますが、これも子供には良くありません。
中には学校まで付いていく、就職面接まで一緒に行くような親もいますが、ついていかずに、一人で行なわせるようにしましょう。

多くの子供と触れあう

早い時期から育児サークルなどに参加し、子供が他の親や子供と接していくと、自然と社会性も身につき、一人でも寂しがりません。
時にはサークルなどの友達を泣かせたりすることもありますが、相手の気持ちを考えたりする良い機会になります。

保育園に入園させるつもりなら、早めに入園させても良いかもしれません。
特に母親が仕事をしているなら、仕事の合間は保育園に行かせても良いでしょう。

小さい頃から大人に囲まれると、年下の人物への配慮が欠けるような子供もいますが、心配なら植物でも育てさせると良いです。
毎日水をあげて世話をさせることで、小さい力のないものへの接し方もわかってきます。
水をあげないで枯れさせてしまったら、お水をあげないから枯らしてしまったと教えましょう。
一人っ子を育てるなら、手をかけすぎない、社会に早めにならしておくということが重要です。

子供を叱った後の罪悪感、どうすればよい?

口答えは承認欲求の証

子供は2歳から3歳ぐらいになると、自我も芽生えてきて、成長とともに承認欲求も強くなってきます。
これぐらいの年齢になると、親の言うことも聞かず、反抗することも多くなりますが、これも自分の存在を認めて欲しいと思うための行動なのです。

・母親「歯磨きしなさい!」
・子供「僕は警察官になるからいいの!」

たとえばこのような時に母親が叱っても、子供は意味不明な口答えをすることもあります。
母親からすれば、歯磨きしているのに何を言っているんだろう?と不思議に思うかもしれません。
しかし子供にとっては、大人になったら警察官になると言っているに、ママは何を言っているだろう?と思います。
子供は、どんな時であろうと、行動と違う事でも、その事で頭の中はいっぱいなのです。

そのために、まずは子供の気持ちを受け止めて、立派な警察官になるだろうね、などとまずは話をあわせてください。
そうして今は歯磨きをしようね、などと促してあげると、子供も自分のことを認められたと実感し、素直に歯磨きをします。

冷静になれないときは抱きしめる

どのような場面でも子供がいうことを聞かないと、ついつい言葉が荒くなり、子供の話を聞くことが出来ず、イライラするようなこともあります。
これは子供相手に限らず人間関係だと、よくあることでしょう。
親が子供を怒鳴っても、子供には恐怖心が残るだけであり、行動を改善はしません。

とりあえずイライラして怒鳴ってしまったら、まずは子供を抱きしめて、ふぅっと一呼吸ついてみましょう。
抱きしめるという行為は、絆を強める効果があり、親にも子供にも落ち着きを与えます。
冷静になれば、子供も親の言うことを聞いてくれます。

気をつけないといけないのは、親が怒鳴ったときに、落ち着くとなんで感情的になってしまったんだろうと、親が落ち込むことです。
ここでとってはいけない行動が、親が謝ることです。

親が謝ると子供は叱られた内容が間違っていたのではないかと、混乱します。
子供に謝るのではなく、何故大きな声で叱ったかわかる?というように子供に聞き、内容がわかっていればありがとうと、わかっていなければ内容を説明しましょう。

どうしても親としては、子供が言うことを聞かずに好き勝ってを繰り返していると、自然とイライラも募り怒鳴るようになってしまいます。
怒鳴れば怒鳴るほど子供も怯えるだけであり、親の言うことは聞いてくれません。
そうするとさらに親は子供がいうことを聞かないので、悪循環になってしまいます。

まずは子供との対話をするように心がけ、叱った後の罪悪感があるなら、一度時間を取り落ち着くようにしましょう。
くれぐれも感情にまかせて動くのは得策ではありません。

お礼や謝罪ができる子供を育てるには

親が手本を見せる

子供がお礼を言ったり謝罪したりできるようになるには、やはり親が手本を見せないとなりません。
社会に出て人間関係をスムーズにするためにも、これらの事が出来るようにならないとなりません。
ただ親が言わせようとしても、子供はなかなか言えません。
中には親がありがとうは?などと促すと言える子供もいますが、それは一時的なものであり、促す人がいなくなると言わなくなる子供もいます。

やはり親が謝ったり感謝したりするときは、どのような態度で言葉を使うのかを、手本を見せて子供にも身につけせていくのが一番良い方法です。

子供は親の真似をする

子供は親の態度や言葉遣いを見聞きして、自然と真似して覚えていきます。
ありがとうなどの挨拶の出来る子供は、その親も例外なく気持ちよく挨拶が出来ています。
小さい子供でも挨拶が出来るのは、親が日常的に挨拶を行なっており、自然と子供もそれを真似ているからです。
そのような家庭には、自然と挨拶をするという習慣が出来ているのです。

子供に挨拶をして欲しいと願う親は、まずは自分から挨拶を行なうようにすべきです。
逆に親の態度が悪かったり、親が汚い言葉を使えば、自然とそれは子供に伝わり、子供も真似してしまいます。
悪いことをしたら謝る子供に育てるなら、親も悪いと思う場合は謝罪すべきです。

これはあとあと成長していく子供にとっても、とても重要です。
特に言葉遣いは一度身につくと、なかなか変えることは出来ません。
言葉遣いが汚かったり悪いと、社会に出て他人からの印象は良くないでしょう。
場合によっては他人からの印象が悪く、人間関係にも影響してくるかもしれません。

親の姿を子供が見るのは学びの一環

恥ずかしがったりして謝ることが出来ない子供は、親の方がしっかりと心を込めて代弁して謝りましょう。
例え今回子供が謝ることが出来なかったとしても、次は出来るよ、などと励ましてあげましょう。
励まされて育った子供は、たとえ失敗しても次があると自信を持つようになり、親に支えられていると実感します。

また絵本やぬいぐるみを使って、いろいろなシーンで、どのような言葉をかけるのが良いのか、などと遊びを通して教えていくのも良いでしょう。

そして、まずは両親が子供に、手本を見せていきましょう。
これは夫婦関係でも同じであり、夫は妻に対してどのような態度をとっているでしょうか?
常に上から頭ごなしに命令するような家庭では、子供も謝ることなんて身についてはいきません。
妻と夫が仲良く暖かい家庭は、自然と子供の心も育んでいきます。
逆に夫婦関係が冷えているような家庭では、自然と子供の心もすさんでいきます。
まずは、子供に挨拶を教えるのと同時に、夫婦関係も見直してみると良いでしょう。

子供にとって「毒親」にならないためには

親が子供を思い通りにしようとする

最近では毒親という言葉もあり、干渉しすぎたり逆に放置しすぎたりする、子供に極端に接する親の事を言います。
確かに親にとって子供はとてもかわいいものであり、一挙手一頭足が気になるのも事実です。
また親は子供のしつけをしないとならず、叱ったり文句を言ったりもするべき存在です。

しかし間違ってならないのは、子供は親のペットでも所有物でもなく、あくまで人間だということです。
親の理想通りにするために、親の認めた趣味や人間関係など、すべてを思い通りのコントロールしようとするのは、もはや子供を車やペットと同じと見ていることになります。

なかには、あんたのために、こうしろと言ったのに、などという親もいますが、極端になるとそれは親の理想通りに子供が動かないからになります。
こうなってしまうと、子供はどんどん親からは離れていき、親の思うこととは反対のことばかりしてしまいます。
なかにはグレてしまったりする場合もあり、どんどん良くない方に行くばかりです。

毒親にならないために親が心がけること

1、子供の選択肢を制限する言葉は使わない

子供も失敗して経験を積み、成功するようになっていきます。
失敗したときはけなすのではなく、何故失敗したかを子供に考えさせましょう。
また何かを行なうときは、これをするなどと、行動を制限する言葉を使うべきではありません。

2、子供も一人の人間である

親にとっては何歳になっても子供は子供のままですが、やがて子供自身は成長し親の手を離れていきます。
人形やロボットではないので、自分の意思があり、自分の考えもあります。
親の理想や考えを押しつけるのは良くなく、子供の気持ちや考えを尊重すべきです。

3、親が干渉しすぎない

親にとって子供がすべてであり、宝物であるというのは当然ですが、子供のすべてを把握したいとなると、毒親へまっしぐらになります。
子供がしたいと思うことはある程度自由にさせるべきであり、親は必要以上に干渉すべきではありません。

たとえば子供が誰か異性の人と食事に行ったり、学校のイベントに行くにも、誰と行ったのか何をしたのかなどと根掘り葉掘り聞いては、子供もうんざんり、親から離れたいと思うのです。
これがあまりにも親の干渉が激しくなり頻繁になると、子供はそのうち親と口をきかなくなり、親と接しようともしなくなります。

このようなことを親は心がけるべきであり、ほんの少しの心がけで、子供とも良い関係を築けます。
特に注意すべきは、子供のことを○○ちゃんや○○君と呼ぶような親です。
このような親はすでに子供のことをペットと同類と、無意識に見ていますので、まずはそこから心がけを変えるべきであり、対応方法も変えるべきです。

偏食・好き嫌いする子への対策

好き嫌いが多い子供にはどうする

小さな子供の中には好き嫌いが多い子もいます。
好き嫌いが多くなってしまうと、今後の食事で栄養バランスが偏ってしまうため、なるべく好き嫌いは減らしておきたいところです。

ですが、一度嫌いになった食べものを無理に食べさせようとしても、なかなか上手くいかないことも多いと思います。
ここでは偏食や好き嫌いをどのように直していけば良いかという対策方法をご紹介します。
参考にして子供の好き嫌いを少しでも減らしてほしいと思います。

子供の好き嫌いをなくす対策方法

子供の好き嫌いをなくす対策方法として効果的なのが、楽しみながら食べるということです。
楽しい雰囲気で食べるようにしていると、だんだんと嫌いなものでもおいしいのではと思えるようになってきます。
子供が嫌いと思っている食べものを食べる際には、楽しくおいしそうに食べてみましょう。
子供が一度食べてみようかなと思ってくれたらまずは成功です。
また、心配する素振りを見せずに、そのままおいしそうに食べるようにすると良いでしょう。

これを続けていると子供も、食べてみたけど意外と普通に食べれる、という風に思ってくれやすくなります。
そして、一度食べられたら褒めてあげると良いでしょう。
嫌いだったはずなのに、食べれるねという風に褒めてあげると、子供も嬉しくなってこれからは食べられたし食べるようにしようと思ってくれやすくなります。

また、子供が食べやすいように料理で工夫することも大切です。
様々な方法がありますが、野菜などは加熱して柔らかくすると味が変わってくることも多いので、調理の仕方を変えてみると良いでしょう。
サラダなどだと野菜の味をダイレクトに感じやすいですが、煮込んであげたら意外と食べることができたということも多いです。

また、味付けで工夫するのもおすすめです。
カレーなどに苦手な食材を入れると、ベースはカレーなので食べられることも多いです。
ハンバーグなどに合わせるのもおすすめです。
ハンバーグと一緒にピーマンやにんじんを乗せておくと、肉と一緒に食べることができるのでおいしく食べることができる場合も多いです。

チーズなども好きな子供は多いので、とろけるチーズを合わせてあげるのもおすすめです。
また違ったメニューにすることもできるので、あなたのメニューの幅も広がるかもしれません。
その他工夫次第でおいしくできる作り方は色々あるので、ぜひ日々工夫を楽しみながら作ってみてほしいと思います。

一緒に料理するのもおすすめ

料理を一緒に作るのもおすすめです。
子供も料理をしているお母さんを見ていると、いつか自分もしてみたいと思うようになる子も多いです。
料理を一緒にすることで、子供も自分が作った料理だからおいしくないはずがないと思うようになります。
そして、苦手な食べものが入っていてもおいしく作れたはずと考えます。
食べるときにも頑張って食べてくれるようになるので、時間があるときには一緒に料理をしてあげると良いでしょう。