考えておいた名前で命名する
命名というと、あらかじめ一つか複数の名前の候補を挙げ、誕生した日に名前が決まっているイメージありますが、お七夜という行事は「そこで初めて命名する」という意味合いがあります。
お七夜の由来、目的ですが、家族だけでなく、お世話になった方も招いて、祝い膳を囲むというのが、本来の目的になっています。
お七夜を通じて親睦を深める・・・、このような狙いもあるということです。
ちなみにお七夜は、父方の祖父が主催するという流れになっています。
父方の祖父が主催する流れで、親族などを招くようになっているため、今では、お七夜を知らないという家庭も増えてきました。
また、お七夜というのは7日を意識しないといけないわけではありません。
日取りにこだわる必要はないため、今では、両親や親族などの都合に良い日を選び、お七夜をするというケースが増えてきました。
ただし、出産直後で母子の体調優先ですし、場合によってはまだ入院していることもありますので、必ずしもお七夜を行わなくてはならない、という訳ではないのです。
親の意思を取り入れる
現代ではキラキラネームのような、昔では考えられないような名前も存在します。
ですがお七夜を通じて命名のマナーを理解していると、より命名の重要性を学ぶことができるでしょう。
お七夜は、命名によって「一生涯ついて回る名前をつける」ことなので、安易に名前をつけるものではありません。
両親が名前を考えることが多いですが、祖父母や日頃大変お世話になっている方に命名をお願いするケースも少なくないでしょう。
その場合は、お七夜のタイミングで、命名していただいたお礼をすることも大切です。
可能であれば、どのような思いや意味があって命名をしたのかを、具体的にして記録しておくとよいでしょう。
子どもの将来、才能、親から子へ託したい思い・・・、これらをメモとして残しておくことも大事となります。
実際に子どもが成長すると、名前について聞かれることや、その意味について尋ねられることもあります。
その際は、お七夜という行事を開いてどのようにして決めたのか・・・を、具体的に説明できるほうが、子どもからも喜ばれることになるでしょう。
どうしても自分たちで良い名前をつけることが難しいという場合は、占いを通じて命名について考えるのも良いでしょう。
そこにも、親たちが「子供に幸せになってほしい」という思いが込められるものです。
命名した際は、お七夜の際に命名書というものを書き、神棚に飾るのが通例です。
神棚が無い場合は、良い方角を選んで部屋の高い位置に飾り、母親が床上げした後に外し、へその緒とともに大切に保管しましょう。