子供の自我を育てる大事な時期
子供のイヤイヤ期は反抗期となり、親にとっては聞き分けなく苦労する時期です。
この時期になると、うまくごまかしていたことが通用しなくなったり、大声を出したり、足をばたばたさせたりと、とにかく反抗します。
家の中のみならず、外に行っても同じ行動をしますので、周囲の目も親は気になるでしょう。
しかし子供にとっては、反抗期は自分を形成する大切な時期であり、自分の考えと欲求を、癇癪など起こして表現し、自由に主張できるようになる大切な時期です。
つまりは子供は成長している証拠でもあるのです。
そうは言っても、いくら成長の証でも、好き勝手にさせるわけにはいきません。
自由に反抗したとしても、だめな物はだめと教えないとならず、好き勝ってさせれば我が儘になり、子供が成長してから苦労するのは確かです。
親も子供も戦わなければならない時期であり、苦労する時期の1つでしょう。
親がダメというと、子供はやりたいことを出来なくなり、葛藤も発生します。
特に怒りを頻繁に持つような子供は、イヤイヤをする回数が増え、親は反抗と思うので辛くなることも多くなり、親子間の葛藤も出てきます。
イヤイヤ期を乗り切る言葉
心理的に子供がイヤイヤをする時に、上手く乗り切る言葉があります。
即効性はありませんが、繰り返すことで有効的に働き、少しは親の葛藤や怒りも収まるはずです。
・図星を言う
癇癪している子供の気持ちを言葉にして言ってあげると、子供は自分の気持ちが伝わったと実感します。
そして葛藤に気づき、怒りが収まりやすくなります。
・2つ先の予定を言う
これをやったらこうするからね、という感じで予め次にやりそうなことを言い、さらにそれを行なったらこうすると言うのです。
子供の心を落ち着きやすくして、日常的に続けると予測が立てやすく、落ち着いて親も対応しやすくなります。
・しようと言う
ダメという代わりにしようと言うのです。
走ってはダメよりもゆっくり歩こうと言い、子供はこの方が理解しやすいです。
癇癪を起こしている原因よりも、魅力的な提案をすることも効果的です。
・カウントダウンする
すぐにダメだ、やめろ、というのではなく「あと3回だからね」などと回数を言うのです。
気持ちの切り替えが難しい子供にも有効です。
・肯定の言葉を言う
いつも出来ていることでも「今日は出来たね」と褒めたり、「またやろうね」と声かけすることも重要です。
大人が上手く褒めることで、子供も理解されていると実感し、心が落ち着きやすくなります。
・実況中継する
今子供がしていることを、実況中継してみましょう。
言葉を言動として表現すると、言動を言葉にする方法を子供も覚えて癇癪を起こしにくくなります。
ただ親がイライラしていると、冷静になれないことも多いので、出来れば周囲の助けも借りながら対応した方が上手くいきます。